このたび当士会では、広島大学学術院の川合紀宗先生に「吃音に対するメタ認知能力を高める指導支援」としてご講演を賜ります。今般の感染症状況を鑑み、Web形式(Zoom)となりますが、当士会員のほか他職種の方々、他県からもご参加いただきやすい事と存じます。定員は御座いますが、貴重なこの機会に是非、参加をご検討ください。
開催日時:令和4年12月10日(土)14:00~15:30 (受付13:40頃~)
講師:川合 紀宗先生
広島大学 副理事(キャンパス国際化担当) 国際センター長
大学院人間社会科学研究科附属特別支援教育実践センター長
大学院人間社会科学研究科教育科学専攻
教師教育デザインプログラム・国際教育開発プログラム
テーマ:「吃音に対するメタ認知能力を高める指導支援」
講演要旨
メタ認知は「メタ認知的知識」と呼ばれる入の認知活動についての知識と、「メタ認知的技能」と呼ばれる認知活動を
コントロールする過程からなる。この「メタ認知的知識」と「メタ認知的技能」が相互に関連しあいながら認知活動を
統制する過程が「メタ認知」である。「メタ認知的知識」には、「人が一度に覚えられる量はどのぐらいか」「何かを
効率よく学習するためにはどうしたらよいか」など、人の認知についての一般的な知識や、「自分はどのようなことが
得意か・苦手か」「自分がうまくいったのはどのような場合だったか」などの自己についての知識が含まれる。また
「メタ認知技能」とは、「メタ認知的知識」を理解した上で、「学習のプランニング」「学習のモニタリングやコント
ロール」「学習の評価」などが含まれる。
吃音分野においても、特に吃音の中核症状以外の問題が具体化され、その問題へのアプローチの重要性が提起された1990年
代後半より、学齢期以降の吃音臨床には、吃音の多面的・包括的アプローチや認知行動療法を取り入れた臨床が取り組まれる
ようになってきた。これらのアプローチでは、クライエント自身が吃音についての正しい知識を持つとともに、自身の発話中
にどこでどのようなタイプの吃音がどれくらい出たのか、発吃の際、どこに力が入り過ぎているのか、発吃時に随伴症状は出
ているか、出ている場合、 それはどのようなものが出ているか、流暢に話す時と発吃時とでは何が違うのか、発吃時にどの
ような感情や態度を示すのか、特にどのような場面で 話すことが苦手なのか、などについてのメタ認知を促すことが重要と
なる。そこで今回は、主に事例検討を基に、吃音のある子供や大人が吃音に対するメタ認知能力を高めるための支援の在り方
や留意点について紹介すると共に、その効果や課題についても述べたい。
形式:Web形式(Zoom)
定員:先着100名(人数に達し次第締め切らせていただきます)
参加費:日本言語聴覚士協会会員2,000円 非会員4,000円 学生1,000円
お申込期間:令和4年10月17日(月)~12月7日(水)
お申込先→https://forms.gle/MmEkAEfSKzkVdnga9
参加費のお振込について:お申込確認後、お振込先をメールでご案内いたします。
お振込期間は11月14日(月)~12月6日(火)とさせていただきます。
連絡事項等
・JAS印の捺印は出来ないため、日程終了後お送りする受講証明書がJAS印の代わりとなります。参加証明書と併せて大切に保管されてください。
・講座開始時刻から10分以内までにご入室ください。以後に入室いただいた場合、聴講は可能ですが、証明書をお渡し出来ません。
・資料は研修日前に当士会ホームページの会員ページに掲載予定です。県士会会員は各自、印刷やDL等でのご対応をお願いします。他士会にご所属の方は別途ご案内いたします。
・受講者の参加確認(証明書の必要な方)をさせていただくため、視聴の際はビデオON、マイクミュートをお願いします。Zoomの表示名は氏名(フルネーム)・所属としてください。
・視聴にあたっては1時間当たり1GB程度の通信量が消費されると思われます。インターネット接続等、視聴環境には予めご留意ください。
・当日までにZoomアプリをインストール(最新版へのアップデート)し、サインインまでの動作確認をお願いいたします。
お問い合わせ先 一般社団法人長崎県言語聴覚士会学術局 na.gengotyoukaku@gmail.com
(※ 業務の都合上、すぐにお返事致しかねる場合がございます。ご了承ください)